2006年 02月 23日
先日WBSを見ていたが、いよいよ今年の秋冬にかけて、ゼロ金利が解除されるようだ。当該番組に出演していた元財務官と元日銀副総裁が言っていた。金利が上がると国債の金利が2%になり外貨預金の意味はなくなる、定期預金も1.5%などになる、その代わり借金しているサラリーマン世帯にはマイナスの影響が出る。 政府としては次期政権においてなんとしてでもインチキ天下りシステムやジャブジャブ公共事業を維持したいので、増税をかましたい。そのためには金利を上げるなどすれば景気に水がブッかかったり、サラリーマンの武装蜂起が起こったりしそうなので、金利は上げてほしくないと思っている。もちろん政治家がなんといおうと日銀は金利を上げるときは上げる。日銀はあまりサラリーマンのことは考えていないからだ。借金の金利が上がっても、定期預金の金利はそれほどには上がらないにもかかわらず、定期の金利も上がるから平気だとかいう。 この結果、サラリーマン、特に借入金がある人たちは今年末から以降、かなり厳しい状況に追いやられるのは間違いない。金利上昇、増税、そしてさらにいうと社会保障給付のカットなども追い打ちをかける。 こうした中で家計を防衛する方法はひとつしかない。支出と借入を減らす、である。つまり子供を産まない。あと借入金は3年間は生活維持レベルの貯蓄できたら以降はできるだけ前倒しで返済する。 過激なのがお好みの方は今すぐ会社を辞めて自営業者になることだ。もちろん収入は激減するので非課税世帯となることができる。非課税世帯はNHK受信料と国民年金と国民健康保険料(とあと年齢によっては介護保険料)以外は払わなくて済む。もちろん、税金も払いようがないので、自分の稼ぎの一部がジャブジャブ公共事業やうまい汁吸ってる政治家、インチキ天下り官僚天国へと流れずに済み、まさに心穏やか清貧の境地に至ることができる。注意して欲しいのは、ニートやアルバイトだとダメだということだ。ニートは親が間接的にやられるし、アルバイトは源泉徴収されて結局やられる。 朝日新聞の2/17の天声人語。読むと心が荒んでくる。一言でいうと、ここ数年、天下り官僚のために、国家予算くらいの莫大な金が税金から流用されたということである。しかも合法に。私がもしサラリーマンだったらものすごい腹が立って、怒ったと思う。まあ思うことは東大卒とかの官僚や政治家がなんとまあウマイことしていることよと、彼らの狡猾ぶりにため息が出てくる。 サラリーマンは日々の仕事に忙殺され、子供すら産めない。ましてや国の施策に厳しい監視の目を向けて何らかのアクションを起こすことなど望むべくもない。そういう時代が長く続いた結果、官僚や政治家にいいように搾り取られるだけの気の毒な「民」にすっかり転落した。もっとも、課税増や社会保障減はすぐにどうのという問題ではない。恐ろしいのが、じわじわと、そして確実に家計に響いてくるところだ。 金利アップ、増税に限らず、短期的に一国民がどうこうすべきことはないのだが、長期では確実にやばいことになっている問題というのは数多い。ところが長期の視点というのは二酸化炭素排出量の問題もそうだが、なにかと忘れてしまいがちだ。新聞やブログはこうした忘れがちだが非常に重要な長期的問題を、しばしば思い出させてくれる働きをもっているのではないか? 細かい話だが、中小企業を経営する同族会社の役員の給与所得控除の額を、その法人の課税所得にみなすなんていう「案」(ただし給与の額に下限あり)が昨年末発表された「与党税制改正大綱」に盛り込まれた。こういうのってなかなか気がつかない問題だ。 また、ZilさんからTokyo Perveのイベントのお知らせメールが届いたので、さっそくALT-FETISH.comの更新情報欄に掲示させていただいた。決して忘れることのできない重要イベント。今週土曜日だ。都合が合う人は、ぜひ、出かけてみよう。 ※オークション出品中。 市川哲也 ALT-FETISH.com info@alt-fetish.com 2006年 01月 18日
楽天、オーバーチュア、グーグル、ヤフー、ライブドア。名だたるIT企業たちだが、やっていることはクソ集め以下だ。 まず、楽天。楽天市場の顧客がひとたび買い物をすれば、よほど注意して購読するのチェックマークを外さないかぎりは、最低でも週に3通のクソメールが届くようになる。2ショップ以上で買い物すれば毎日届くようになるのも「夢」ではない。そのクソメール(メールマガジン)ときたら、もっと買い物をさせるような陳腐なコピーでびっちり重い。私は楽天に、クソメールのチェックボックスはデフォルトでオフにするよう再三申し入れているが、出来ないの一点張り。購読するのチェックボックスを外し損ねるという、顧客のいかにもみみっちい失態につけ込んで、クソメールを送る「権利」をタダでかっぱらい、クライアント企業に売りつける、それが楽天の本質にほかならない。 オーバーチュアとグーグル。きわめて分かりにくく、習得には最低でも数時間の「講習」が必要なサイト広告を運営するこの2社。気の毒な顧客はクレジットカード情報を握られ、メール一本で一方的に金を引き落とされるばかり(グーグルはメールすら来ない。なお引き落とされる額の設定はもちろん顧客ができる)。どんなキーワードを出せば「最適」な広告出稿となるかは、永遠に解のでないまさに地獄のラビリンス。資料請求やカタログ送付のために顧客を獲得するコストを、お互いに高めあう弱い同業者たちの墓場である。その墓守こそ、この2社なのだ。 ヤフー。目を疑うほどの糖分を充填したソフトドリンク。子供の脳を破壊するゲーム。長期的展望にたって本来取り組むべき人生の課題からできるだけ長い時間目を背けさせようとする刹那的な娯楽。13年は持つほど耐久性能が高いのに、なぜか半年ごとにモデルチェンジされる環境破壊車。99%の人には無関係なリスクを「カバー」し暴利をあげる保険商品。そして、すべての人を地獄に「笑顔で」招待する消費者金融。ヤフーの広告主としていまやおなじみの企業が必死こいて売ろうとしている物やサービスである。昔の、検索サイトとしての名残であるカテゴリー一覧はスクロールしなければ表示すらされなくなった──。 そして、ライブドア。何で稼いでいるのかと思いきや、M&Aとか、為替の証拠金取引手数料とか、そんなのばっかり。「もはやオペレーションを淡々とやるだけ。地味な話ですよ」とうそぶく社長の月収は1千万円なのに、株主たちへは2円の配当すら却下。(この原稿を書いている時点=2005年末には想像できなかったが、ライブドアは本日不祥事で東証で売買停止となっている) 私は負け組代表として、せめてこれだけはやめてほしいと思い、楽天に、メールマガジン購読のデフォルトチェックを外すよう要望してきた。その慇懃無礼なる「ご回答」を最後に表示して終わろう。この慇懃無礼さこそ、IT企業の薄っぺらな本質を何よりも饒舌にいい表している。 「この度はメール配信につきまして、お手数をおかけいたしております。誠に恐れ入りますが、現在のところ、メールマガジン送信の選択をデフォルトでオフにする機能はございません。ご希望に添えず、誠に申し訳ございません。「楽天のメルマガ」「楽天ショップのメルマガ」等の配信を希望されない場合には、楽天市場の各サービスをご利用の際に、チェックボックスをオフの状態にしていただけますよう、皆様にお願いいたしております。 大変ご面倒かとは存じますが、何卒、ご理解・ご了承いただけますようお願い申し上げます。 なお、この度いただきましたご連絡は、貴重なご意見として承りまして、今後の運営の際、参考とさせていただきたく存じます。ご意見、誠にありがとうございました。 何かご不明な点がございました際には、ご連絡いただければ幸いでございます。今後とも、楽天市場をよろしくお願いいたします。」 ───「何かご不明な点」って、あんた。顧客の不便をどうして「理解・了承」しなければならないのか、顧客としてこれにまさる不明なことはないと思っている。「連絡」はしないけど。だってこっちは「幸い」じゃないから。 市川哲也 ALT-FETISH.com http://www.alt-fetish.com/ info@alt-fetish.com 2005年 11月 19日
東京都在住Aさんからのお便りです。「半年くらい前から***ようになりました。それまでアトピーで苦しんでいたのですが、これがウソのように症状が和らぎました。家族にも薦めたところ、ずっと便秘で悩んでいた姉もよく効くと喜んでいます。なんでも***のは癌予防やダイエット、各種アレルギーの緩和にも効果があるということで、本当に身体にいいという話です。PS.***ようになってからは屁がやたらに出るようになったのはうれしい誤算です(笑)」 ここで問題です。***に入る言葉は次の5つのうちどれでしょう? a.姉歯建築設計事務所に頼む b.青汁を飲む c.子供を運転席に乗せる d.酒販協会から金をもらう e.靖国神社へ参拝する aは当の建築士に、悪いことをしている自覚がまるで感じられないのが味わい深いですね。ほとんど手続きの問題だけ、ってなもんです。確かにそうなんです。聴聞が開かれて建築士の取り消しなど不利益処分が下ったらそれまで。あとは破産すれば賠償請求にも応じることができなくなります。本当に日本は加害者に優しい国ですね。マンションがこうしたインチキなプロセスで建てられて売りに出されるのは、全然驚くことじゃないと思います。不動産業界なんてホントろくでもない業界だと思います。 b、青汁を飲む、これが正解です。普通に読めば解ける易問でした。青汁を飲んでやたら屁を放いているのはほかならぬ私でした。 c、子供を運転席に乗せようが乗せまいが、どうでもいい話。運転士が首になるならないについてはもっとどうでもいいですね。あなたの人生にどんな関係が? dは酒屋自体が怪しいです。自治体の指定のゴミ袋や粗大ゴミシールを売っている。自分たちあってこその自治体なんだ、みたいな変な階級意識が感じられる町の酒屋。その協会がやることなんだから、まあこれも驚くほどではないでしょう。酒屋なんてどんどんコンビニになるかつぶれればいいんです。酒とタバコを売ってるんですよ。身体に悪い二大嗜好品を売っている。悪の手先以外の何ものでもありません。 e。諸外国からは「小泉はヒトラーに詣でている」などと本気で思いこまれているようです。今後の日本の平和のため?国内右派勢力を懐柔するため?私が見る限り靖国詣でにそれほどの効果があるとは思えません。このアシは意味不明のマークを付けて最初から選択肢から除外しておきましょう。 ※SALO、もうご覧になりました? http://www.salo.jp/ 市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com 2005年 11月 08日
フェチを期待しているのにそもそも経験値が非常に低く、フェチについて書けていないというところが最大の原因だ。やはり組んずほぐれつ経験豊富な人が書かないとダメだろう。しかしそんな人が丹念にブログを起こすというのはchikaさんのケースをのぞいては稀だ。 私はAlt-fetish.com専属の「チンドン屋」。新聞を見てネタをパクってそれらしくまとめたり、日々の雑感をおもしろおかしく書いたりするばかり。そもそも私が自己完結的にひとりで書くことに目的や意義など存在しないからいいんだが。 さて、将棋の羽生さんが『決断力』という本の中で才能について触れている一節を今日は紹介してお茶を濁そうか。 なんでも才能というのは、続けることが非常に難しいことに一生懸命コミットして継続できる、そんな対象をもっている人特有の能力だという。なんでも好きなことなら子供は無邪気に何時間も没頭するだろう。そういう「好きなこと」があって、なおかつその対象にずっとコミットし続けて一定の社会的地位を築ければ、その人は才能のある人となれるんだ。 ある社会学者が現代の若者気質のいちばんの特質は対象にコミットメントしないことだ、という指摘を15年ほど前に読んだ。コミットするとは、わかりやすくいうと子供が遊びに没頭するように、何かに「ハマる」こと。 近年、ニートが社会問題になっているけれど、彼らもある意味コミットする対象を持ち得ていない人たちなのではないか。はまる対象が余りにも多すぎて、それにコミットしたところでその先の「事例」が簡単に情報として入ってくる(=たとえば会社に入った新入社員が上司の姿を見て自分も数年後にはああなるのか、イヤだな、みたいなこと)今日、何かひとつを選んでハマるということがとても難しくなっている気がする。 そんな私だが、じつは最近急にはまりだしてすごい興奮していることがある。それは外国為替証拠金取引という名のギャンブル。どこまでこの円安が進むか。ユーロはどこまで下落するか。予測してエイッと賭けると当たったり外れたり。けっこう楽しい。 ああまた今日もフェチ以外のネタで終わった。すいません。 ※SALOのキャットスーツについて……生地が入るとすぐに消費してしまいどうにも追いつかないうちに11月に入ってしまい、値段も上がったようです。現在、サロ専用サイトを作っております。バリエーションも豊富に選べて、ただし値段はちょっと高め。乞うご期待。 市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com 2005年 11月 03日
日本語入力システムATOKをバージョンアップして最新の2005にしてはみたものの、たいして変わらないねー。それに引き替え、ウィルコムとシャープが作ったW-ZERO3はすごい。技術革新のたまもの、ATOKのバージョンアップの数億倍のインパクトがある。これPHS電話機にして、無線LAN対応のモバイルPCでもある。これでいよいよSKYPEでただの携帯電話できるのかなあ。どうなんだろ。SKYPEはインストールできるみたいだけれども……。まあでも、PHSでしゃべればいいんだけどね。なんてったって、ウィルコムは定額プランがすごくて同じプラン同士ならタダなんてコースもあるから(どこかのv社みたいに、家族だけとか恋人だけとかよく恥ずかしげもなくCM打てるよ)みんなをウィルコマーにしてしまえばいいんだよね。なお、このW-ZERO3がそうしたコースに対応しているかどうかは未確認。 このW-ZERO3にはファンが多いらしく、こんな人も。私などこのジャンルは門外漢だから詳しく知りたければそちらへ。 そうそう、ITガジェット貧乏の私としてはついに欲求を抑えることができず、iPodナノを買ったよ。appleストアで。妻が英語をやりたいというからリコメンドしたら購入許可が下りた。もっぱら妻使用だろうが家にこういうのがあるというだけで癒されるよ。 なんでも海外の工場から出荷したからあと数日で届くとかいうメールがアップルストアから来た。一体海外ってどこの国? ところでiPodを買ってしまったあとになってソニーからこんなかわいいのが今月発売になるというのを知った。ウォークマンAシリーズ。MP3も再生できる。なんでもこのウォークマン、プロデューサーは33歳、デザイナーは30歳ととても若い人たちが作ったらしい。デザイナーはもともとアメリカのデザイン事務所で店舗やパッケージのデザインをしていた。それが帰国してソニーに中途で入社して、こういうものを生み出すに至ったわけ。形がとても丸っこくて、化粧品のコンパクトのようだし、思わず手に持ってみたくなる。それにこの色! 普通はこういう色はマイナーなんだけれど、あえてメインにこの色をもってきたのがどうもソニー、今回、かなり力はいってますな。iPodは入荷する前からもうこういう対抗馬を見るとなんか色あせて見える。イヤー欲望は無限ですな。 ※サイトでソックスを販売はじめました。お得なオークションもどうぞ。 市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com 2005年 09月 15日
憲法改正に賛成する議員は9割。消費税増税に賛成する議員は7割。今回の総選挙で衆院はこういう割合になった。 福島さん(社民)が繰り返しいっていた。「社民党が議席を増やさなければ、憲法九条はなくなります」 今回自民を選んだ多くの国民。なくなってもいいのだろうか? 9条が。郵政があったから多少はかすんでもやむを得ないと思っていたが、自分たちの憲法を、変えてもいいと思っているような輩に票を入れる「国民」がこれほど多いとはどういうことだろう? この国の平和と民主主義と人権を根底から支えている憲法。これを変えるということが意味するのは端的に言って次のような事態だ。 ・世界中で起こっているブッシュの戦争に貧乏人から順に行き、大義(ほんとうはアメリカの大金持ちのエゴ)のために死ぬのも当たり前の事態 ・政府、与党が自分たちの都合のいいように非政治家・非官僚を管理統制できる事態 ・所得格差、希望格差がますます進展、固定化して、そのための社会保障コストを消費税で支払うためにモノやサービスが異様に高くなる事態 つまり改憲とは詰まるところ国民にとって最悪の事態をもたらす。だから、今回の衆院選の結果、改憲派がたくさん選ばれたということは、国民の多くがもはや「マゾ」化したかまたはある種のリテラシーが著しく壊れちまっているとしかいいようがない。 憲法を変えることがどれほど危険かを、とにかくひとりでも多くの人に知ってもらい、将来ヤッテクルかも知れぬ国民投票のときに間違わないようにいまからがんばる覚悟である。まずはこういうサイトがあるからぜひ見よう。さらに、今回の選挙の総括としてうまくまとまっていたので、社民党のサイトから引用する。「この選挙戦、小泉首相と与党は郵政民営化の是非を問う国民投票だとして、空洞化する年金制度の将来、サラリーマン増税や消費税の値上げ、そして憲法改悪などの重要課題を争点から隠し通してきました。唯一の争点とした郵政民営化についても、公社職員には税金が投入されていないにもかかわらず、職員を民間人にしなければ「重税国家」になるなどの「マヤカシ」を押し通してきました。与党が過半数を大幅に上回る議席を得る結果になりましたが、社会保障の破壊、増税や憲法改悪などの重要問題を徹底的に隠してきた小泉内閣の政治が、有権者の皆さんから手放しで信任されたとは考えておりません。過去最大に広がった所得格差の上に、増税と負担増で次々と暮らしを疲弊させていく政治。雇用や社会保障制度を壊し、将来不安を募らせるだけの政治。そして米国に言われるがままに自衛隊を海外に派遣し、やがて武力行使を可能とする憲法9条の改悪を目論む政治。これら小泉内閣と自公連立政権による「平和と暮らし」の破壊を何としてもストップさせるため、社民党は国会の内外で、さらに奮闘していきます。」 Alt-fetish.comはこのフェティッシュジャーナルを通じて今後も護憲を訴え続けていきたい。そして読者が政治に対して盲目にならぬように訴えを続ける。今回の選挙ではいかに、国民が簡単に自民党のウマイまやかしにコロッと逝ってしまうのかを如実に示した。保守政治家の本当の狙いにつねに用心深く注意してみていないと、本当にアホな時代へとさかのぼってしまうのである。そうなったらみなさん、キャットスーツなんか言ってられません。 さて憲法力という本では、憲法を変える変えない以前に、政治に参加する力自体を持つ必要があるんじゃないのか、という問題提起がなされている。国民にも政治家にも憲法をいじくる力がないままに、事態はどんどん改憲へと突き進んでいる。これがいちばん危険であると、著者はいう。私も同感だ。しかし著者のように政治家や国民にそんな力を付けるなどもはやファンタジーなので、それなら憲法は変えない、絶対に変えない、それでいいと思う。 変態セクターにおける護憲派代表、市川哲也 info@alt-fetish.com Alt-fetish.com 2005年 08月 28日
映画オペラ座の怪人のDVD、数ヶ月前に予約していたのが届いたのでさっそくメイキングから見た。予想通りメイキングのほうが感動的だった。本編はおまけって感じ(ひどすぎ?)。 メイキングでは、映画を作るのは相変わらず多額の金と人員と才能が必要だということがあらためて確認できた。シャンデリアを落とすシーンなどは本当にたいへんそう。あとこの映画、ほとんどがミニチュアの模型やCGを駆使して画面を構成している。ふうんという感じ。映画なんだからもっとちゃんとすればと思った。 この映画はもちろん、作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェーバーによるミュージカル映画。曲はもちろん、構成もミュージカルとほとんど一緒。我が家には悲しいことに大画面テレビがない。悲しく昔のブラウン管で見ると、やたらと横長の画面になっていて、上下に黒い余白が。その分コンテンツが薄くなる。トホホ。迫力不足だな(そりゃうちの問題か)。 国内外で20回近く見てきたミュージカル版にくらべると、とにかく歌がいまいち。怪人役の人がダメだ。あり得ないくらいダメ。そこら辺の学生?ってかんじ。あと、つくり事態にあり得ない欠点が。雪のシーンなのに登場人物の吐く息が白くない(メイキングを先に見ているからよけいに感じる)。濡れた服が次のシーンでは乾いている。怪人の隠れ家では照明がフレアーを起こしていたりして……素人か、撮っているのは? せっかくすごい技術を使ってるのに、素人でも分かるこんなミスを残すなんて。つくりがちゃちい上に肝心の歌もマズイ。 やはりメインはメイキングということですよ。 ところで私がオペラ座の怪人にひかれるところ。美しい曲。男の隠れ家を思わせる魅惑的な怪人の居所。巨大シャンデリアが落下するなどのスペクタクル。怪人を中心に展開する非常に興味深いストーリー。いまの時代に「怪人」ですよ。怪人なんて完全にファンタジーの世界だ。いま日本にいるのはただの納税者。有権者。給与所得者。高齢者。こども。浮浪者。主婦。怪人なんていやしない。怪人になりたいな。怪人て、いるだけでなんか癒されるというか、いまの世の中だからこそ、怪人が必要な気がする。 高校時代にはまって、一時は本気で劇団四季に関わりたいと思ったものだけれども運動神経がマルでないのであきらめ。今度生まれ変わったら、映画や演劇の産業に携わりたいな。 Alt-fetishの怪人、市川哲也 info@alt-fetish.com Alt-fetish.com 2005年 08月 22日
今週のアエラの65ページにFEEL FORという小さなコラムがある。書いているのは社員の山田厚史編集委員。内容はつぎのようなもの。「今度の選挙は郵政民営化だの刺客だのとおもしろおかしく報じられているが、じつは8/1に発表された「自民党憲法改正草案」のほうが争点としては重要である」。「(この草案は)米国が攻撃を受けた場合、日本への攻撃と見なして自衛の戦いに(日本人が)出向く、という意味合いが含まれる」。 最後にこう結ぶ。「戦後60年、刺客とか郵政とか局部が好きなフェティシズムに政界は覆われている」───なるほど非常に見逃せないポイントである。社説などで訴えても、多くの有権者はテレビのワイドショーばかり見ていて、社説の影響力は非常に弱いそうだ。本当に重要な問題───たとえば今回は、自民党の小泉人気にほだされて自民に票を入れると、憲法がいじられて子供がアメリカのブッシュの戦いに巻き込まれかねないという問題───で、たくさんの人たちが知るべきコトなのにもかかわらず、なんというか、メディアの伝え方の巧拙で広く人々に行き渡らない。残念なことだ。 残念ついでにいうと、フェティシズムという用語が、イコール局部好きと理解されている旧態依然とした朝日の編集委員の見識にいささかがっかりしたのは私だけであろうか? 局部は大嫌いな市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com 2005年 08月 21日
子育て、それも乳幼児から小学校までは完全なる肉体労働である。しかも無報酬。それどころかかかる経費はすべて自腹。恐ろしいことだ。通常ひとりの子供を大学卒業まで出すのにかかる子供の生活費と教育費の合計が3000万円程度とされている。うーむわたしの生命保険の額では足りないではないか、まずい……。 最近ブログの更新が滞ったのは子供が産まれたから。(私のような)変態でも子はいるし、子は育つはず、というのが私の立場だ。なにしろ私は子育てに楽観的だ。最低限の補佐さえすれば、自動的に何とかなって、老後に面倒を見てもらえるかも知れない。見目麗しければ自分の仕事(このAlt-fetish.comのコンテンツ作り)に生かせるかも知れない。それも無料で。 それに子供を作るというのは私ひとりでどうこうという問題ではないと思う。パートナーや、地域社会の意思決定の結果が子作りに結びつく。残念ながら(というか別に残念ではないけれど)子作りはいまの若い人たちにはあまり受け入れられない活動である。少子高齢化で。ひとつの理由を挙げるとすると、いま森羅万象あらゆるものが専門分化し、なにかコトを成そうと思ったら、ひとりの人間が一生をかけてもそれでも時間が足りないようになっている。そういう事態への無力感がニートを生み出す土壌となる。 専門分化する最たるもの、それは言うまでもなく、人々が起きている時間の大部分を費やしている「仕事」である。1兆円という途方もない額の経常利益をはじき出すトヨタ自動車。新車を開発するために1万人を超える技術開発部隊を抱える。なかには東京大学を出て、生涯バネの研究で終わるような社員もめずらしくない。しかしこれは驚くべきコトではない。いまでは、人の仕事人生のほとんどが、じつに地味でマニアックに、専門化しているのである。 仕事だけではない。子育てもまた、そうした専門化と無縁ではない。セックスから出産、子育て、教育、親離れ、相続に至るまで、あらゆるノウハウが蓄積されてきている。ネットで5分もあれば、そのほとんどのジャンルの最先端の専門知識を得ることができる。お受験というのも専門化の例だ。 社会で活躍している人たちは仕事で成功した人が多い。そうした人たちの多くは子供がいなかったりいてもほとんど奥さんに任せきりのケースが多い。これは当たり前である。そうでもしない限り仕事で成功したりはできないだろう。子育てには想像以上に時間がかかる。毎日毎日、同じコトを十年以上繰り返さなければならない。その作業にはキャリアの蓄積や自分の成長(仕事の面で)などは期待できない。ハーバードに留学してMBAを取れば、帰ってきてより高級な仕事を得られるだろうが、子供をひとりふたり育てて、手が掛からなくなったから社会に戻ろうといざ就職活動をはじめても高給な仕事などまず手に入らない。せいぜい非正社員のパートタイムジョブくらいなものだ。 育児休暇を取る男性は相変わらず非常に少数である。女性でも、結婚して子供ができ、退職すると生涯賃金が数千万円単位で減ってしまう統計もある。これは男性でもまったく事情は変わらないだろう。 このまま専門化が進むと、子育てマニアと仕事マニアという極端な階層化が起こる可能性がある。その階層化が夫婦間で起こると不幸だ。たがいに話はまったく通じない。話が通じなければ互いへの興味関心もないし、もちろん愛情だって生まれようもない。熟年離婚はこうした理由で今後も加速するだろう。 仕事と子育てで進む専門化。専門化のエンジンは言うまでもなくネットに象徴されるIT技術の進展だ。専門化が進めばたぶん子育ては割に合わないと言うことになって、少子高齢化は今後も絶対に進んでいくに違いない。高度情報化社会の宿命である。 うーむじぶんの子供が産まれて間もない人間が書くブログだろうか、これが……。じつはここのところ、子育てとかでいろいろと大変で憂鬱。でも、こうして「他人事」のように評論文を書くと、幾分ストレスが緩和される。 そういう視点で今度の選挙を読むとどうか?市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com 2005年 08月 16日
9・11。国民に信が問われる衆議院選挙。郵政民営化云々が私の中ではホットなテーマであった。しかし、戦後60年の節目の昨日、よく考えてみた。本当の争点は、憲法改正なのではないか? 私は一貫して自民党や民主党による憲法の改正に反対している。なぜなら、一度変えることを許したら最後、絶対に盛り込まれるに違いない、改憲の条件緩和によって、その後はどんどん国のイヤな側面が露呈してくるはずだから。 大江健三郎は朝日のコラムで沖縄の集団自決を例に挙げ「国民に死を強制する国家が、ジッとこっちを見ている」感じ、それがいまもってなおあるというように現代の国家権力を表現した。そのコワい国家から国民を守っているのが憲法、にほかならない。毎度のことだがそこを勘違いしちゃいけないし、それこそが憲法の最大の役割である。だから絶対に変えちゃいけない。変えやすいように変えられてしまったらもうオシマイだ。 ドイツといえば、私ら変態がどれほどお世話になっているか分からない。私は英語でドイツ人と「暑いね、アイスがおいしい季節だね」「子供が熱を出してたいへんだったよ」などと会話を交わす。まったく普通の市民であり、隣人である。それが、つい60年ほど前には、ユダヤ人をものすごいえぐい方法で虐殺した。ドイツは過去を克服することをテーマに、この戦慄の歴史を決して忘れることなく語り継いで平和に貢献しようとがんばっている。ベルリンの一等地にホロコーストの記念館のようなものを最近も建てたらしい。 日本はどうかというと、過去のひどいことはなかったことにして教科書からもいち早く消し去り、戦争をする「自由」の獲得をどうやらめざしている。しかしその自由というのは怪しい、危険な香りのする自由である。有事関連法案でも、国民の自由はある程度制約を加えてでも、金持ちや議員連中の自由は守るべきだ(そのためには戦争もやぶさかではない)みたいなことになっている。 ここ数日で、あの戦争についてのいろいろと細かなディティールが戦後60年を記念してマスメディアに登場した。基本的には日本人がいかに苦しんだか、みたいな話である。当然だ。金を出すスポンサーは日本企業で、消費者に番組を見てもらってついでに自社商品を買ってもらうことでやってるんだから。気持ちよく番組を見てもらわないといけない。 したがって気持ちよくない話題、憲法が変えられようとしているから守らなきゃならんとか、そもそもどうして戦争が起きたか、みたいなところはあまり丁寧に報道されない。私は世の中の仕組みのほとんどは法律によって決まっていると信じている。その法律を金持ちがよってたかって都合よく変えてどんどん所得格差、いわれているところの希望格差社会が出来上がりつつある。 その世の中の方向性、仕組みを決める法律を作ったり変えられる特権的な身分は国会議員だが、肝心の議員はいま茶番に夢中だ。郵政民営化など茶番に過ぎない。本当の連中の狙いは、本当の争点は法律、憲法をいじくって、どんどんやりたいようにやろうという路線が果たして維持できるかどうか、である。だから自民でも、自民と同じ民主でも、どっちになっても同じである。この路線は、戦後60年たってもまったくかわらない、それどころかどんどん強化されている。私ら変態はそもそも平和と自由が憲法に保障されていないと絶対に生きられないとおもうがどうか?(少なくとも郵便局が民営化されようがされまいが変態には関係ない) 憲法をいじくろうとする連中に政権を渡す愚だけは避けねばならない。 九条の会の会員が立候補すれば投票する市川哲也 Alt-fetish.com info@alt-fetish.com < 前のページ次のページ >
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